「ザックのストラップの余りがブラブラして邪魔くさい問題」を考える|森山憲一|山岳ライター
2026年6月24日水曜日
2023年6月12日月曜日
【スマートウォッチレビュー】Amazfit GTR4を登山で使ってみたところ…
2021年から登山でスマートウォッチを使い始めて以来、すっかり凝ってしまって、今では6本も所有するようになってしまった(導入第一号だったOPPO Watchは人に譲ってしまいました)。
そもそもは、「腕時計で地図を見たい」という動機だけで導入したのですが、使ってみると、心拍数や移動スピード、移動距離などが測れたり、睡眠の状態を計測してくれるなど、身体の状態を数値で確認できることが楽しくなり、現在では登山に限らず24時間365日身に付けている状況です。
山では比較テストのためにもっぱら両手時計スタイル。「ケイスケホンダのようだ」と同行者に言われました。
過去にも以下のような記事を書きました。
| T-REX2 | GTR 4 | |
| 定価 | 35,800円 | 33,000円 |
| サイズ | 47.1 x 47.1 x 13.65 mm | 46×46×10.6mm |
| 重量 | 66.5g | 60g |
| ケース素材 | ポリマー | アルミ合金 |
| 耐衝撃性 | MIL規格 | ー |
| 防水性 | 10気圧 | 5気圧 |
| 操作 | タッチパネル/ボタン | タッチパネル |
| ディスプレイ | AMOLED 1.39インチ | AMOLED 1.43インチ |
| GPS(GNSS) | 5 | 6 |
| センサー | 3.0 | 4.0(最新) |
| OS | 1.0 | 2.0(最新) |
| 駆動時間 | 24日 | 14日 |
| GPS駆動時間 | 最大58時間 | 最大52時間 |
薄いことは重要だ
ディスプレイが見やすい
気負わず使えるスマートウォッチ
山ではカスタムして使おう
ついにGarminウォッチを導入。Fenixは高すぎる&重すぎるので、同等機能で軽量コンパクトなForerunner955をチョイス。
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) January 26, 2023
○地図が見られる
○各種センサーの精度が高い
○アプリ高機能
△バッテリー持ちもうひとつ
×タッチ操作もっさり
×操作性複雑 pic.twitter.com/q6o96bpmhR
GPSには厳しい都心のビル街で測定してみたところ。青線がGarmin 955、赤線がAmazfit GTR4、黒線が実際に歩いたライン。けっこう差が出ました。このへんはさすがGPSの本家。
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) January 26, 2023
ただし山での実用精度としては大きくは変わらない印象です。 pic.twitter.com/Hezyh0ghaH
Amazfit GTR4はこれ(シリコンカバー付けてます)
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) January 26, 2023
×地図は見られない
△センサー精度はそこそこ
△Garmin 955より機能少ない(そのぶん使い方簡単)
○バッテリー持ち良い
○タッチ操作サクサク
○画面見やすい
○価格安い pic.twitter.com/TfvJF91f0o
以上より
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) January 26, 2023
Garmin 955 中上級者向け
Amazfit 初中級者向け
という感じかな。
普段からランニングなどもやる人は955、
日常生活でも使いたい人はAmazfit GTR4、
ともいえると思います。
2023年3月22日水曜日
ニトリの3000円のテントで雪山登山してみた
ニトリがなんと約3000円という破格のテントを販売しています。
近ごろはAmazonなどで中国製の格安テントが多く販売されていますが、それでも6000~7000円くらいはします。約3000円というのはさすがに聞いたことがない。
これを見つけた知人がこうツイートしていたのを見かけました。
誰かこれで厳冬期北アルプスとか行ってみてほしい https://t.co/Mr0w4h0G61
— KANJI (@K931201K) February 19, 2023
興味を引かれた私はすぐさま反応。
了解
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) February 19, 2023
なにしろ3000円であります。使えなくてすぐ捨てる羽目になっても惜しくない金額。その場でポチって注文してみました。
ニトリ3000円テントのスペック
早速届きました。ホームセンターなどで売っているキャンプ用品でよく見るような箱入りでした。
まずはスペックをチェックしてみよう。
フロアサイズ:短辺120cm×長辺200cm
天井高:110cm
重量:約1.4kg
付属品:張り綱4本、ペグ8本、収納袋
サイズ的には1~2人用といったところ。フライシートはなく、いわゆるシングルウォール設計です。天頂部に小さな「屋根シート」なるものが付いていますが、これはフライシートとはいえないでしょう。
箱から出してみるとこんな感じ。細長い収納袋にテント本体とポールが入っています。下は付属の張り綱とペグ。ペグは格安キャンプ用品によくある、曲げただけの丸鉄棒。
テントのフロア部分はブルーシートのような素材でした。昔、アメリカで8000円くらいで買ったコールマンのキャンプ用テントが同様な仕様でした。ちょっと硬くてガサガサするので収納性が悪いですが、防水性とか耐久性はとくに問題ありません。
ポールはこんな感じ。グラスファイバーのロッドを金属製の継ぎ具で連結させるタイプ。これも格安コールマンと同じ仕様なので個人的にはなじみがあります。
重量を測ってみたら1.34kgでした。カタログスペックは1.4kgなので、公称より軽いということになります。重量的にはアライテントの定番品「エアライズ1」と同じくらいなので、この手の格安テントにしてはかなり優秀。登山で使えるレベルの重さに抑えているといえます。
ただしこのままだとパッキングしにくいので、手持ちの収納袋に替えて、同時にしょぼいペグも手持ちの軽量なものに交換しました。
-10℃の八ヶ岳で実戦投入
やって来たのは3月中旬の八ヶ岳・黒百合平。標高は約2400m。テントを入手してからすぐに出かけることができなかったので厳冬期ではなくなってしまったし、北アルプスでもないけれど、まだまだ雪山という環境なのでまあいいでしょう。
ちょうど天気がよく、ほぼ無風でもあったので、日中は暖かさすら感じるほどだったのですが、日が陰ると急速に冷え込み、最低気温は-10℃ほど。
オーソドックスなクロスポール構造で、フライシートもないシングルウォールなので設営は簡単なのですが、少々問題も。テントのスリーブにポールを通す際、継ぎ具が引っかかりやすくてスムーズに通せないのです。これはこの形式のポールあるある。設営時に風が吹いていたりして余裕がない状況だと、けっこうイラつくポイントでしょうね。
一方、普通の登山用テントのポールはこういう段差のないスムーズな表面になっています。工作コストがかなりかさむと思うのですが、そうすることでスパッと一撃でポールを通せるので、コストをかけるだけの価値はあるというわけです。
天頂部はひもでポールを結んで固定。登山メーカーのテントはフックをかけるだけなどのワンタッチになっていることが多く、ここもやはり格安ならではの使い勝手の悪さが出てしまうポイントです。
テントのサイドウォールには「PAIR DOME TENT Montagna」という文字が。Montagnaというのはブランド名? それとも製品名? と思って調べてみたらこんなページが。ロゴが同じなので、作っているメーカーはここだと思われます。この会社がニトリに納品しているということなのでしょうか。
これが天頂部に付く「屋根シート」。なんでこんなパーツが?
内側から見ると、テント本体の天頂部はメッシュになっています。ここから雨が直接居室内に入ってきてしまうので、屋根シートはそれを防ぐ役割を担っているわけです。
テント内部はこんな感じ。横幅が120cmあるので、ソロで使うにはかなり余裕があります。荷物が多くなりがちな雪山登山でも問題なし。靴を中に入れても邪魔にはなりません。
一夜明けての感想
結論
2022年10月5日水曜日
【スマートウォッチレビュー】Amazfit T-REX 2は登山で使えるか
久しぶりの読者様還元レビュー(意味はこの記事冒頭に)。
先日、このような記事を書きました。
登山で使えるスマートウォッチを研究したいすると、記事を読んだAmazfit(アマズフィット)PR担当の方から連絡があり、一度アマズフィットのスマートウォッチを使ってみてもらえないかとのこと。使用にあたってとくに縛りはなく、気に入ればなんらか記事にしてもらえるとうれしい程度の条件だったので、喜んで使わせていただくことにしました。
該当機種はAmazfit T-REX 2。今年発売された新型スマートウォッチで、アウトドア使用を意識したモデルとのこと。ガーミン・インスティンクト2やスント5ピークの競合になりそうなモデルです。
機能全部盛り
ルートナビゲーションは使えるか?
【いいところ1】バッテリー持ちがよい
【いいところ2】物理ボタンでも操作可能
【いいところ3】デジタル機器としての完成度が高い
【悪いところ1】デザインがごつい
【悪いところ2】日本語化が甘い
【悪いところ3】値段が高い
総評
| Amazfit T-REX2 | Garmin Instinct2 | |
| 本体サイズ | 47.1 x 47.1 x 13.65 mm | 45.0 x 45.0 x 14.5 mm |
| 重量 | 66.5g | 52g |
| ディスプレイ | カラーAMOLED | モノクロMIP液晶 |
| ディスプレイ解像度 | 454×454pix | 176×176pix |
| 操作 | タッチパネル/ボタン | ボタン |
| 防水 | 10ATM | 10ATM |
| GPS | 5GNSS | 4GNSS(北斗非対応) |
| 心拍計 | ○ | ○ |
| 高度計 | ○ | ○ |
| 電子コンパス | ○ | ○ |
| 血中酸素 | ○ | ○ |
| Suica | × | ○ |
| ナビゲーション | ○ | ○ |
| 駆動時間 | 24日 | 28日 |
| GPS駆動時間 | 最大58時間 | 最大70時間 |
2022年8月31日水曜日
登山で使えるスマートウォッチを研究したい
昨年から登山でスマートウォッチを使うようになりました。理由は、「歩きながらすぐに地図を見たい!」
そんなの紙地図かスマホを胸ポケットあたりに入れておけばいいんじゃないのと思われるかもしれませんが、それだと、①ポケットから取り出す ②画面ロックを解除する(紙地図なら広げる)と、少なくとも2アクションが必要になります。一方、腕時計だと、手首をひねるだけの1アクション。しかも両手がふさがっていたとしても問題ありません。
私は行動中に頻繁に地図を見ないと落ち着かない人間で、できれば15分に1回は見たい。「地図を見る」という些細な動作でも、15分に1回やるとなると、できるだけ省力化したいわけです。そこで、スマートウォッチを活用することを思いつきました。
まずはOPPO Watchを購入
そこで昨年入手したのが、OPPO Watch(41mm)というやつ。いま(2022年8月末)はディスコンになっていますが、私が買った2021年9月には13,000円くらいで新品が買えました。
登山中にちょこちょこ地図を見られると便利だなと思ってスマートウォッチを導入。Apple Watchみたいに見えるけど違います。スマホがAndroidなのでOppo Watch。現場での使用感はどうだろうか。 pic.twitter.com/t1edHyJVyY
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) October 1, 2021
これを選んだ理由は単純。Wear OSで動くもののなかでいちばん安かったからです。スマホがiPhoneだったらApple Watchを買えばいいのですが、私のスマホはAndroidなので、それに対応したWear OSモデルしか選択肢がありませんでした(私が見たいヤマレコマップは、Wear OSかApple Watchでしか動作しない)。
で、1年近く使ってきましたが、結論を言えば、使い心地はイマイチ、というかあんまりよくありませんでした。
よくなかった理由は2つあります。
ひとつは、画面が小さくて表示が見にくいこと。これは通常使用ならそれほど問題にならないんじゃないかと思いますが、老眼にはキツイ! 私は山では老眼矯正が弱めのコンタクトレンズを使っていることもあって、肝心の地図が見にくいのです。
もうひとつはバッテリー。30時間くらいしか持ちません。日帰り登山なら問題ないのですが、1泊の山行となると、2日目の行動中にバッテリーが切れてしまいます。モバイルバッテリーを持っていれば充電も可能ですが、専用のケーブルが必要だったりして面倒くさい。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSに買い換え
そこで最近、冒頭の写真のモデルを買い直しました。TicWatch Pro 3 Ultra GPSというやつです。
実を言うと、新しく出るGalaxy Watch 5 Proがバッテリー持ちがいいらしいという噂だったのでその発売を待っていたのですが、どうも価格が6万円くらいになるようなので見切り、TicWatchを買いました。Mobvoiという聞いたことなかった中国メーカー製ですが、スマートウォッチ界隈ではすでに定評ある会社みたいです。
ご覧のとおり、OPPO Watchに比べて画面が大きく、地図の見やすさは確実に上がりました。なので見やすさ問題は解決。
さらにこの機種は、バッテリー持ちのよさが売りでもあります。バッテリー容量は、OPPO Watchの300mAhに対して、こちらは577mAh。2倍近いです。メーカー公称では72時間もつと言っています。山での実使用では72時間はキツイ感じですが、50時間くらいは十分もつ印象です。これでもまだまだ足りませんが、私の山行は1泊以下が8割を占めるので、実用上はとりあえずよしとしました。
とはいえいろいろ問題もある
ということで、TicWatchにはひとまず納得しているのですが、不満はもちろんあります。
せめて1週間くらいはバッテリーがもってほしいし、使い勝手や機能的な面でも洗練されているとはいえず、それまで使っていたカシオのプロトレックなどに比べると、常用機械としての完成度は比べものになりません。なんだか10年くらい前のAndroidスマートフォンみたいなスキだらけの製品です。ただしこれはTicWatchのせいではなく、Wear OSのせい。Wear OSというのは、まだまだ発展途上のものなのだと感じます。
私はヤマレコの精度の高い地形図を見たかったのでWear OSモデル一択だったのですが、地形図は必要ないという人なら、HuaweiやXiaomiのスマートウォッチ買ったほうがよっぽどいいんじゃないかなと思います。これらはシンプルな独自OSで動くので、バッテリーが1週間とか2週間とか余裕でもつそうです。ヤマレコなどのアプリは入れられませんが、歩数や心拍、血中酸素飽和度、睡眠計測などの機能は十分備わっています。それでいて安いしね。
情報募集します
スマートウォッチのことを調べていて気づいたのですが、登山でのスマートウォッチの使い方や選び方などは、意外と情報がありません。とくにWear OSについては情報が乏しいです。
スマートウォッチに対応している登山アプリはヤマレコとYAMAPのみ。YAMAPはカシオの古いスマートウォッチでしか動作せず、Apple Watchに対応したのもつい最近の話です(この8月から)。そもそも使っている人が少ないのかもしれません。
なので、「これを使ってます」とか「ここがダメでした」とか「こういう使い方をオススメします」とか、なにかご意見ご感想をお持ちの方は、下のコメント欄に書いてもらえるとうれしいです。
スマートウォッチって多機能すぎるうえにメーカーも乱立していて、私もよくわかっていないんですよ……。ガーミンのInstinctとかよさそうだなと思うのですが(ヤマレコには対応していないですが)、具体的にどういいのかはよくわかりません。使っている方は感想いただけると助かります。
現状はいろいろ問題はあれ、スマートウォッチには可能性を感じてもいるのです。数年後には、プロトレックやスントが築いた登山用ウォッチの圧倒的牙城を突き崩す存在になり得るとも思うので!
【追記】
Amazfitの最新モデルを提供いただいたので詳しくレビューしてみました。
【スマートウォッチレビュー】Amazfit T-REX 2は登山で使えるか
【スマートウォッチレビュー】Amazfit GTR4を登山で使ってみたところ...
【追記 2022.11.2】
登山で使える時計についてさまざまな記事を読みあさっていましたが、いまのところ最も優れた記事はこれです。情報量がものすごく多く、しかしどれも「登山で使えるか」というところにフォーカスして語られているので参考になります。唯一の難点は、紹介されている時計が高価なハイエンドモデルばかりだということ。値段もひとつの判断材料として論じてほしかったな。
一度着けたらもう外せないアウトドアウォッチの賢い選び方と、実践的おすすめの6本【あると無いとで山登りが変わる】 - Outdoor Gearzine "アウトドアギアジン"
【追記 2023.8.17】
TicWatch Pro 3 Ultraの後継機種が出ました。Pro 3 Ultraで不満に感じていたところがかなり解消されていて、完成度が高まっております。こちらでレビューを書きました。
地形図が見られる最新スマートウォッチ、TicWatch Pro 5を登山で使ってみた!













































