「ロクスノ」はなぜつまらなくなったか|Tomahawk
森山編集所
登山ライター森山憲一のブログ
2023年6月6日火曜日
ROCK & SNOWはなぜつまらなくなったのか
2023年3月22日水曜日
ニトリの3000円のテントで雪山登山してみた
ニトリがなんと約3000円という破格のテントを販売しています。
近ごろはAmazonなどで中国製の格安テントが多く販売されていますが、それでも6000~7000円くらいはします。約3000円というのはさすがに聞いたことがない。
これを見つけた知人がこうツイートしていたのを見かけました。
誰かこれで厳冬期北アルプスとか行ってみてほしい https://t.co/Mr0w4h0G61
— KANJI (@K931201K) February 19, 2023
興味を引かれた私はすぐさま反応。
了解
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) February 19, 2023
なにしろ3000円であります。使えなくてすぐ捨てる羽目になっても惜しくない金額。その場でポチって注文してみました。
ニトリ3000円テントのスペック
早速届きました。ホームセンターなどで売っているキャンプ用品でよく見るような箱入りでした。
まずはスペックをチェックしてみよう。
フロアサイズ:短辺120cm×長辺200cm
天井高:110cm
重量:約1.4kg
付属品:張り綱4本、ペグ8本、収納袋
サイズ的には1~2人用といったところ。フライシートはなく、いわゆるシングルウォール設計です。天頂部に小さな「屋根シート」なるものが付いていますが、これはフライシートとはいえないでしょう。
箱から出してみるとこんな感じ。細長い収納袋にテント本体とポールが入っています。下は付属の張り綱とペグ。ペグは格安キャンプ用品によくある、曲げただけの丸鉄棒。
テントのフロア部分はブルーシートのような素材でした。昔、アメリカで8000円くらいで買ったコールマンのキャンプ用テントが同様な仕様でした。ちょっと硬くてガサガサするので収納性が悪いですが、防水性とか耐久性はとくに問題ありません。
ポールはこんな感じ。グラスファイバーのロッドを金属製の継ぎ具で連結させるタイプ。これも格安コールマンと同じ仕様なので個人的にはなじみがあります。
重量を測ってみたら1.34kgでした。カタログスペックは1.4kgなので、公称より軽いということになります。重量的にはアライテントの定番品「エアライズ1」と同じくらいなので、この手の格安テントにしてはかなり優秀。登山で使えるレベルの重さに抑えているといえます。
ただしこのままだとパッキングしにくいので、手持ちの収納袋に替えて、同時にしょぼいペグも手持ちの軽量なものに交換しました。
-10℃の八ヶ岳で実戦投入
やって来たのは3月中旬の八ヶ岳・黒百合平。標高は約2400m。テントを入手してからすぐに出かけることができなかったので厳冬期ではなくなってしまったし、北アルプスでもないけれど、まだまだ雪山という環境なのでまあいいでしょう。
ちょうど天気がよく、ほぼ無風でもあったので、日中は暖かさすら感じるほどだったのですが、日が陰ると急速に冷え込み、最低気温は-10℃ほど。
オーソドックスなクロスポール構造で、フライシートもないシングルウォールなので設営は簡単なのですが、少々問題も。テントのスリーブにポールを通す際、継ぎ具が引っかかりやすくてスムーズに通せないのです。これはこの形式のポールあるある。設営時に風が吹いていたりして余裕がない状況だと、けっこうイラつくポイントでしょうね。
一方、普通の登山用テントのポールはこういう段差のないスムーズな表面になっています。工作コストがかなりかさむと思うのですが、そうすることでスパッと一撃でポールを通せるので、コストをかけるだけの価値はあるというわけです。
天頂部はひもでポールを結んで固定。登山メーカーのテントはフックをかけるだけなどのワンタッチになっていることが多く、ここもやはり格安ならではの使い勝手の悪さが出てしまうポイントです。
テントのサイドウォールには「PAIR DOME TENT Montagna」という文字が。Montagnaというのはブランド名? それとも製品名? と思って調べてみたらこんなページが。ロゴが同じなので、作っているメーカーはここだと思われます。この会社がニトリに納品しているということなのでしょうか。
これが天頂部に付く「屋根シート」。なんでこんなパーツが?
内側から見ると、テント本体の天頂部はメッシュになっています。ここから雨が直接居室内に入ってきてしまうので、屋根シートはそれを防ぐ役割を担っているわけです。
テント内部はこんな感じ。横幅が120cmあるので、ソロで使うにはかなり余裕があります。荷物が多くなりがちな雪山登山でも問題なし。靴を中に入れても邪魔にはなりません。
一夜明けての感想
結論
2022年10月5日水曜日
【スマートウォッチレビュー】Amazfit T-REX 2は登山で使えるか
久しぶりの読者様還元レビュー(意味はこの記事冒頭に)。
先日、このような記事を書きました。
登山で使えるスマートウォッチを研究したいすると、記事を読んだAmazfit(アマズフィット)PR担当の方から連絡があり、一度アマズフィットのスマートウォッチを使ってみてもらえないかとのこと。使用にあたってとくに縛りはなく、気に入ればなんらか記事にしてもらえるとうれしい程度の条件だったので、喜んで使わせていただくことにしました。
該当機種はAmazfit T-REX 2。今年発売された新型スマートウォッチで、アウトドア使用を意識したモデルとのこと。ガーミン・インスティンクト2やスント5ピークの競合になりそうなモデルです。
機能全部盛り
ルートナビゲーションは使えるか?
【いいところ1】バッテリー持ちがよい
【いいところ2】物理ボタンでも操作可能
【いいところ3】デジタル機器としての完成度が高い
【悪いところ1】デザインがごつい
【悪いところ2】日本語化が甘い
【悪いところ3】値段が高い
総評
Amazfit T-REX2 | Garmin Instinct2 | |
本体サイズ | 47.1 x 47.1 x 13.65 mm | 45.0 x 45.0 x 14.5 mm |
重量 | 66.5g | 52g |
ディスプレイ | カラーAMOLED | モノクロMIP液晶 |
ディスプレイ解像度 | 454×454pix | 176×176pix |
操作 | タッチパネル/ボタン | ボタン |
防水 | 10ATM | 10ATM |
GPS | 5GNSS | 4GNSS(北斗非対応) |
心拍計 | ○ | ○ |
高度計 | ○ | ○ |
電子コンパス | ○ | ○ |
血中酸素 | ○ | ○ |
Suica | × | ○ |
ナビゲーション | ○ | ○ |
駆動時間 | 24日 | 28日 |
GPS駆動時間 | 最大58時間 | 最大70時間 |
2022年9月24日土曜日
高山裏のオヤジさん
南アルプスには、名物とされる「山小屋のガンコオヤジ」がいます。その筆頭は、なんといっても農鳥小屋の主人。何十年も前から有名で、もうけっこうなお歳のはずだけど、いまでも現役で小屋を守っています。
その次に有名だったのが高山裏避難小屋のおやじさん。この方はすでに引退されたと風の噂で聞きましたが(未確認)、長らく農鳥と並ぶ両巨頭として知られていました。
その高山裏を訪ねたときの話を、昔PEAKSに書いたことを思い出しました。けっこううまく書けたと自負しており、埋もれるのはもったいないので、PEAKS編集部の許可を得ずに以下に掲載します。
ちなみに、小屋を訪ねたのは1999年の話で、書いたのは2012年です。
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南アルプスの高山裏避難小屋に行ったときのことである。三伏峠と荒川岳の間にあるこの小屋は、南アルプスのなかでも登山者がとくに少ないエリアにある。うっそうとした樹林に囲まれた、収容人数20人くらいの小ぢんまりした小屋だ。
小屋に着くと、50代くらいの小屋番氏が出てきた。角刈りで苦みばしった顔。このときは取材だったので、名前と来訪の趣旨を伝えると、小屋番氏は入口にどっかりと腰を下ろした。
「まあ、そこに座れ」
小屋に入ることは許されず、荷をほどくこともできず、僕らは入口前に転がっていた切り株にとりあえず座った。
「オレは、雑誌の記事には言いたいことがあるんだ」
小屋番氏はそう言うと、登山雑誌は南アルプスの存在を軽んじているのではないかということ、実際に登って書いているとは思えない記事があることなどを語り始めた。話はおっしゃるとおりということもあれば、こちらの言い分も聞いてほしいというものもあり、僕はときに謝り、ときに受け流し、ときには抗弁しつつ、必死に対応した。
そんなやりとりが30分ほど続いただろうか。
「オレは言いたいことは全部言った。キミの話もわかった」
小屋番氏はそう言って話を終えた。
「じゃあ、入れ」
ようやく僕らを小屋に招き入れてくれた。
その日の宿泊者は、僕ら以外にはいなかった。高山裏避難小屋は、素泊まりのみの小屋である。僕らは持参した食事を作り始めた。
ほどなくして、奥でなにかしていた小屋番氏が鍋を抱えて出てきた。
「これ食いな」
鍋には味噌汁がなみなみと入っていた。ありがたくいただく。ひと口すすると、これが飛び上がるほど美味い。疲れたときに飲む味噌汁が美味く感じることは何度も経験しているが、それにしてもこの美味さは異常だ。
「なにが入っているんですか?」
小屋番氏はニヤッと笑って、いろいろ説明してくれた。しかしなぜか詳しいことは忘れてしまった。ナメコのようなキノコが入っていたことだけは覚えている。
その夜、小屋番氏は小屋番仕事の裏話や南アルプスの山々についてなど、おもしろい話をいくつも聞かせてくれた。
説教から始まった小屋番がよくよく話を聞くとじつはいい人で――なんて、作り話のような都合のいい話だがすべて実話だ。
もう十数年前の話である。このときの小屋番氏はすでに代替わりしてしまっているはずだ。しかし南アルプスではいまでも、そしてほかの小屋でも、これに類するような話をよく聞く。
「古き良き山文化が残っている」などと安易にまとめるつもりはない。人によっては必ずしも「良き」ではないからだ。ただ、世俗や商売抜きの素朴な雰囲気が南アルプスにあることは事実で、そこにこそ魅力を感じる人がいるのも事実。南アルプスの個性はそんなところにもあるのである。
2022年8月31日水曜日
登山で使えるスマートウォッチを研究したい
昨年から登山でスマートウォッチを使うようになりました。理由は、「歩きながらすぐに地図を見たい!」
そんなの紙地図かスマホを胸ポケットあたりに入れておけばいいんじゃないのと思われるかもしれませんが、それだと、①ポケットから取り出す ②画面ロックを解除する(紙地図なら広げる)と、少なくとも2アクションが必要になります。一方、腕時計だと、手首をひねるだけの1アクション。しかも両手がふさがっていたとしても問題ありません。
私は行動中に頻繁に地図を見ないと落ち着かない人間で、できれば15分に1回は見たい。「地図を見る」という些細な動作でも、15分に1回やるとなると、できるだけ省力化したいわけです。そこで、スマートウォッチを活用することを思いつきました。
まずはOPPO Watchを購入
そこで昨年入手したのが、OPPO Watch(41mm)というやつ。いま(2022年8月末)はディスコンになっていますが、私が買った2021年9月には13,000円くらいで新品が買えました。
登山中にちょこちょこ地図を見られると便利だなと思ってスマートウォッチを導入。Apple Watchみたいに見えるけど違います。スマホがAndroidなのでOppo Watch。現場での使用感はどうだろうか。 pic.twitter.com/t1edHyJVyY
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) October 1, 2021
これを選んだ理由は単純。Wear OSで動くもののなかでいちばん安かったからです。スマホがiPhoneだったらApple Watchを買えばいいのですが、私のスマホはAndroidなので、それに対応したWear OSモデルしか選択肢がありませんでした(私が見たいヤマレコマップは、Wear OSかApple Watchでしか動作しない)。
で、1年近く使ってきましたが、結論を言えば、使い心地はイマイチ、というかあんまりよくありませんでした。
よくなかった理由は2つあります。
ひとつは、画面が小さくて表示が見にくいこと。これは通常使用ならそれほど問題にならないんじゃないかと思いますが、老眼にはキツイ! 私は山では老眼矯正が弱めのコンタクトレンズを使っていることもあって、肝心の地図が見にくいのです。
もうひとつはバッテリー。30時間くらいしか持ちません。日帰り登山なら問題ないのですが、1泊の山行となると、2日目の行動中にバッテリーが切れてしまいます。モバイルバッテリーを持っていれば充電も可能ですが、専用のケーブルが必要だったりして面倒くさい。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSに買い換え
そこで最近、冒頭の写真のモデルを買い直しました。TicWatch Pro 3 Ultra GPSというやつです。
↓これ。私が買ったときは3万円くらい。
実を言うと、新しく出るGalaxy Watch 5 Proがバッテリー持ちがいいらしいという噂だったのでその発売を待っていたのですが、どうも価格が6万円くらいになるようなので見切り、TicWatchを買いました。Mobvoiという聞いたことなかった中国メーカー製ですが、スマートウォッチ界隈ではすでに定評ある会社みたいです。
ご覧のとおり、OPPO Watchに比べて画面が大きく、地図の見やすさは確実に上がりました。なので見やすさ問題は解決。
さらにこの機種は、バッテリー持ちのよさが売りでもあります。バッテリー容量は、OPPO Watchの300mAhに対して、こちらは577mAh。2倍近いです。メーカー公称では72時間もつと言っています。山での実使用では72時間はキツイ感じですが、50時間くらいは十分もつ印象です。これでもまだまだ足りませんが、私の山行は1泊以下が8割を占めるので、実用上はとりあえずよしとしました。
とはいえいろいろ問題もある
ということで、TicWatchにはひとまず納得しているのですが、不満はもちろんあります。
せめて1週間くらいはバッテリーがもってほしいし、使い勝手や機能的な面でも洗練されているとはいえず、それまで使っていたカシオのプロトレックなどに比べると、常用機械としての完成度は比べものになりません。なんだか10年くらい前のAndroidスマートフォンみたいなスキだらけの製品です。ただしこれはTicWatchのせいではなく、Wear OSのせい。Wear OSというのは、まだまだ発展途上のものなのだと感じます。
私はヤマレコの精度の高い地形図を見たかったのでWear OSモデル一択だったのですが、地形図は必要ないという人なら、HuaweiやXiaomiのスマートウォッチ買ったほうがよっぽどいいんじゃないかなと思います。これらはシンプルな独自OSで動くので、バッテリーが1週間とか2週間とか余裕でもつそうです。ヤマレコなどのアプリは入れられませんが、歩数や心拍、血中酸素飽和度、睡眠計測などの機能は十分備わっています。それでいて安いしね。
情報募集します
スマートウォッチのことを調べていて気づいたのですが、登山でのスマートウォッチの使い方や選び方などは、意外と情報がありません。とくにWear OSについては情報が乏しいです。
スマートウォッチに対応している登山アプリはヤマレコとYAMAPのみ。YAMAPはカシオの古いスマートウォッチでしか動作せず、Apple Watchに対応したのもつい最近の話です(この8月から)。そもそも使っている人が少ないのかもしれません。
なので、「これを使ってます」とか「ここがダメでした」とか「こういう使い方をオススメします」とか、なにかご意見ご感想をお持ちの方は、下のコメント欄に書いてもらえるとうれしいです。
スマートウォッチって多機能すぎるうえにメーカーも乱立していて、私もよくわかっていないんですよ……。ガーミンのInstinctとかよさそうだなと思うのですが(ヤマレコには対応していないですが)、具体的にどういいのかはよくわかりません。使っている方は感想いただけると助かります。
現状はいろいろ問題はあれ、スマートウォッチには可能性を感じてもいるのです。数年後には、プロトレックやスントが築いた登山用ウォッチの圧倒的牙城を突き崩す存在になり得るとも思うので!
【追記】
Amazfitの最新モデルを提供いただいたので詳しくレビューしてみました。
【スマートウォッチレビュー】Amazfit T-REX 2は登山で使えるか
【追記 2022.11.2】
登山で使える時計についてさまざまな記事を読みあさっていましたが、いまのところ最も優れた記事はこれです。情報量がものすごく多く、しかしどれも「登山で使えるか」というところにフォーカスして語られているので参考になります。唯一の難点は、紹介されている時計が高価なハイエンドモデルばかりだということ。値段もひとつの判断材料として論じてほしかったな。
一度着けたらもう外せないアウトドアウォッチの賢い選び方と、実践的おすすめの6本【あると無いとで山登りが変わる】 - Outdoor Gearzine "アウトドアギアジン"
2022年8月18日木曜日
日本海~太平洋 大縦走コースをいろいろ考えてみよう
トランス・ジャパン・アルプス・レース(TJAR)2022が終了しました。
これまでもいろいろなところで書いてきましたが、このレースはもともと、「日本海から太平洋まで、山岳地帯をつないで歩き通してみたい」という、創始者の岩瀬幹生さんの思いから始まっています。
しかしそれは岩瀬さんのオリジナルな思いではありません。TJARのようにスピードを追求したりはしないものの、それ以前にも多くの人が独自にチャレンジをしてきた歴史があり、山好きなら一度は夢見る、いわば定番的「夢の縦走」でもあるのです。
日本海から太平洋、そこでどのようなコースをとるか。TJARのコースはその一例に過ぎず、ほかにも選択は無数に考えられます。これを考えることは実行することに劣らず面白い作業でありまして、そこには実行者それぞれの個性や工夫が如実に表れます。
そこで以下、さまざまなコース取りを机上で考えてみることにしました。
TJARコース
登山道総距離:188km
ロード総距離:206km
コース総距離:394km
標準所要時間:30日
通過する3000m峰:5(6)山
通過する日本百名山:9(11)山
*登山道総距離はヤマレコ(ヤマプラ)、ロード総距離はYahoo!地図で算出
*「3000m峰」は、国土地理院「日本の山岳標高一覧」に掲載されている21山を対象とした
*「標準所要時間」は、登山の一般的コースタイム+ロード区間は毎時3kmのスピードとし、1日の行動時間を7時間とした場合の所要日数
*以下同
ご存知、TJARのコース。いまや日本海~太平洋で、もっとも有名なコースがこれになるのでしょう。
しかしこのコースは、多くの日本海~太平洋縦走コースのなかでは、やや例外的といえます。その例外性が明確に出ているのが、早月川河口からの剱岳スタートとしているところ。このコース取りをしているのはTJAR以外では聞いたことがありません。
どうしてこうなったかというと、TJARコースは「可能な限りスピードが上がるコース」を追求して組まれたコース取りだから。
創始者の岩瀬さんはもともと、泊海岸から朝日岳に登り、後立山連峰を南下し、槍ヶ岳の後も西穂高岳まで縦走して上高地に下りるコースを試していました。しかしそれだと9日3時間かかっていました。さらにこれを短縮して1週間で踏破することができないか。それを模索した結果、現在のTJARコースに落ち着いたというわけです。
ところで、TJAR公式では総距離415kmと謳っていますが、私の計算では394kmになりました。まあ、このへんは誤差と思ってください。それから、「通過する3000m峰」を「5(6)山」としているのは、TJARでは槍ヶ岳の山頂直下を通るものの、山頂は通常踏まないから。3000m峰ではありませんが、黒部五郎岳も同様です。それぞれ往復30分~1時間かけて山頂を踏めば、「通過する日本百名山」も11山になるという意味です。
3000m峰踏破コース
登山道総距離:299km
ロード総距離:196km
コース総距離: 495km
標準所要時間:44日
通過する3000m峰:16山
通過する日本百名山:17山
日本海から太平洋を歩くにあたり、コース設定になんらかのテーマを設ける人が多いですが、そのなかでもっともポピュラーなテーマが「3000m峰をすべて踏破する」というもの。
それにはおおむね上の地図のようなルートが基本となりますが、細かいコース取りは人によってそれこそ千差万別。上の地図では親不知スタートとしていますが、これでは3000m峰の立山は通らなくなってしまうので、白馬岳から黒部川を渡って立山側にコースをつないだりする人もいます。
そのほかにも、上記モデルコースには、前穂高岳、仙丈ヶ岳、農鳥岳、悪沢岳の3000m峰が含まれておりません。 あくまで3000m峰全踏破を重視する人は、一筆書きルートにこだわらないとか、少し変則的なコース取りをするなどの工夫が必要です。
登山道重視コース
登山道総距離:326km
ロード総距離:143km
コース総距離: 469km
標準所要時間:40日
通過する3000m峰:12山
通過する日本百名山:16山
できるだけ車道を歩かずに、登山道を長く歩きたい。これは登山者として自然な感情。これをテーマとして設定されたのが上のコースです。
ポイントは、中央アルプスを通らずに八ヶ岳経由としているところ。北アルプスと中央アルプス、そして中央アルプスと南アルプスはそれなりに離れており、ここでどうしても長い車道歩きが発生してしまいます。そこを八ヶ岳経由にすると、前後の車道区間を最小限にすることができるわけです。上高地からは徳本峠を越えて松本に下りる設定にしているのもポイントのひとつ。
このコース、ワンプッシュ49日間で歩き通した人知っています(富士山には寄らないコースでしたが)。当時28歳、登山歴6年の女性。しかも単独。つまり、日本海~太平洋はTJAR戦士のような猛者だけのものではなく、時間さえかければだれでもできるということなのです。
変わり種パターン
変わったところでは、こういうのもあります。日本アルプスを一切通らずに、上信越国境主体で徹底的に山中を行くコースです。登山道とロードの距離などは調べていませんが、興味ある人は調べてみてください。おそらく驚異の登山道率(9割超え?)になるんじゃないかと思います。
コースは、新潟県柏崎海岸からスタートし、越後駒ヶ岳に入山。以降、新潟・群馬・長野・埼玉・山梨の県境を進むというものです。登山道があるところばかりではないので、ヤブこぎして進まないといけない箇所もあります。とくに、西上州付近はなかなか大変だろうことが予想されます。
ちなみにこれもやった人います。35年前にひとりの男性が完歩しています。しかしワンプッシュではなく、32区間に分けて、7年かけてつないでいます。こういうふうに、分割して少しずつ歩くという手もあるわけです。
ということで、これらのほかにもまだまだ未踏のクリエイティブなラインが存在することと思います。地図を眺めながらあれこれ想定してみるのも面白いんじゃないでしょうか!?
2022年8月3日水曜日
「話す技術」と「書く技術」はまったく別物である
ある政治学者がいる。この人は知的な風貌に加え、つねに落ち着いた物腰、そしてFMパーソナリティのような深みのある声の持ち主である。昔からテレビ番組などでコメントを聞くたびに、説得力あるなあと感じていた。
しかしあるとき、この政治学者の言っていたことを、いつもほとんど覚えていない自分に気づいた。「あの人なかなかいいこと言ってたよ」と人に話を振り、「どういうこと?」と聞かれても、うまく説明できないのだ。「え~っと、あれ? どういうふうに言ってたっけ……?」
そんなことを何度か経験したあと、さらに気づいた。「じつはあの人、大したこと言っていなかったのでは……?」
よくよく注意して聞いてみると、「国際平和を実現するためには戦争をしないことが重要だ」とか、「日米関係でもっとも重視しなくてはいけないことは、日本とアメリカの立場である」みたいなことを、専門用語を交えつつ話を複雑にしながら、その持ち前の説得力ある風貌としゃべり方で語っていただけだったのである。
これは自分だけの発見かとも思ったが、そうではなかった。知り合いのライターがこの政治学者を取材したとき、取材現場ではひと言ひと言説得力抜群で、うんうんうなずきながらインタビューを終えたのだが、いざ文字起こししてみると、その内容のなさに愕然としたというのだ。そのライター曰く「あれは不思議な体験だったよ。取材中に感激していた自分はなんだったんだろう……」
この政治学者とは別の話で、取材中での同じような体験は私にもある。
ふたりの登山家の対談企画で、登山家Aは弁舌爽やかでよくしゃべる。それに対して登山家Bは言葉数が少なく、話したとしても、もごもごとしていてよくわからない。「これはAの圧勝になってしまうな……」。対談企画は、ふたりの発言の量と内容が均衡するのが理想である。ひとりの発言ばかりに偏った記事はいい記事とはいえないが、そんな記事にならざるを得ないことを私は覚悟した。
ところが、文字起こしをして対談の内容を精読して驚いた。あんなにキレのよかったAの発言は、文字で見ると思いのほか内容が薄く、逆に、まったく心に残らなかったBが意外なほどに深いことを語っていたことに気づいたのである。
Aは発言量は多いものの、よく聞くと同じ内容を繰り返していたり、テーマから外れたりすることも多く、そういう部分はある程度カットすることになる。逆にBの発言は、"えー" とか "うーん" などをカットして語尾を整えれば、ほぼそのまま使えた。しかも内容が濃い。結果的に、量的にも内容的にも、両者かなりバランスのとれたいい対談に仕上がった。
このふたつのエピソードから学んだことは、口頭表現と文字表現はまったく別物であるということ。
口頭で人に何かを伝えるとき、伝わるものの総量を100とすると、言葉だけで伝わるものは10もないといわれる。残り90は、声の調子や速度、大きさであり、または身振り手振りであり、表情や視線、服装や髪型を含めた外見などであったりする。話す内容よりも、話し方や見た目のほうがはるかに重要であり、人の心に残る9割はそちらであるというのだ。
一方、文章では、その90がほぼすべてカットされ、10しかなかった言葉のみに、受け手の全注目が集まることになる。となると、受ける印象がガラッと(ときには180度)変わるのも当然ではないだろうか。
じつはこの話、もっと深い結論に達することができそうだと思って書き始めたのが、ここまで書いてきて、これ以上はイマイチ展開できなくなってきたので、ひとまずはここで終わり。
2022年7月4日月曜日
わかりやすいことはいいことだ
こういう文章を読んだ。
価値というのはモノに内在しているという、長らく続いたモノを中心としたマーケティングの支配的思想が、サービス概念によって、価値は共創的に生まれると考えられるようにもなってきたように、マーケティングというものを「企業が顧客に働きかける活動」というものから、「企業と顧客間との相互行為である」というものとして、もっと思想を変えていかなければならないのだろう。
私はこれを読んだとき、文章の意味がわからなかった。もう1回読み返してもよくわからない。そこで3回目、文章構造に注意しながら時間をかけて読み直し、さらに4回目にして、ようやく、言わんとしていることがなんとなく想像できるようになった。
なんだかとても既視感のある文章だなと感じ、ちょっと考えた末に、高校時代の国語でよく見た文章に似ていると思い当たった。
私は国語がとにかく苦手で、好きでもなく、授業やテストが苦痛だった。問題文の意味がわからないのだ。どうやったらわかるようになるかの筋道も想像できず、なんのために自分はこんなことをやっているか理解もできないままに学生時代を終えた。
自分で言うのもまったく口幅ったいのだが、私の文章はわかりやすいと言われることが多い。これまた口幅ったいが、自分でもそう思う。なぜそうなのか、理由ははっきりしている。私が文章を書くときにいちばん気を配っていることが、わかりやすく書くことだからである。だからわかりやすくなるのは当然。むしろわかりやすくなっていなかったら、私の最大努力は実を結んでいないことになるので悲しい。
自分はなぜこんなにわかりやすさに固執するのかなと考えると、それは高校時代に苦しめられた恨みに起因している。あんな苦しい文章は読みたくないし読ませたくない。そんな思いがずっと心の底にある。わかりやすさを磨かせる強いモチベーションになったという意味では、国語の授業は私の糧になったともいえるのかもしれない。
まあ、その結果、私の文章は格調や味に欠け、ともすると安っぽく、ときには頭が悪そうにさえ見えるようになってしまった。しかし、文章の第一義は意味を伝えることにある。できるだけ多くの人に、できるだけ素早く伝達を達成できるもののほうが、文章として高性能といえるのではないか。国語の授業ではむしろこういう技術を勉強するべきではないのかと強く主張したい。
ところで、冒頭の文章を私がリライトしてみたら以下のようになった。元の文章で理解しきれないところもあるので、これで意味が合っているのかどうか、80%くらいの確信しかもてないけれど、どうだろうか。読解合ってるかな??
"モノ”を中心とする伝統的なマーケティングでは、価値は物に付随するというのが一般的な考え方であった。ところが、”サービス“という概念が普及した結果、価値は受け手と共に創りあげられるものと考えられるようになってきた。同じように、マーケティングも、「企業が顧客に働きかける活動」から、「企業と顧客との相互行為」としてとらえるようになっていかなければならないのだろう。
*私の高校時代に、わかりにくい文章を書く筆頭格として悪名高かったのが評論家の小林秀雄。ところが40代になってから、数十年ぶりに小林秀雄の文章を読んだところ、その格調高い言葉のチョイスと流れるように理解できる論理展開に驚いた。私が高校時代に苦しんだのはなんだったんだろう。
2022年7月1日金曜日
盗用とか無断転載とか著作権のもろもろ
あるYouTube動画に私が撮影した写真が無断で使われていて、クレームを入れたら動画は削除されたということがありました。こういうことたまにあって、以前もブログ相手にクレーム入れたりしたことがあったな。
私が編集仕事を始めたときに先輩から教えられたことってたくさんあるのだけど、「盗用をしない」というのは、そのなかでもトップクラスに重要なことのひとつでした。他人の文章や写真、イラストなどを無断で使ったことが発覚したら、その人の編集者人生・ライター人生はその時点でほぼ終了するーーというのが、業界の当然の認識だったのです。
しかしこれは出版や新聞、テレビなどあくまでマスコミ業界内の常識であって、一般の人にそこまで厳しい認識は求められていなかったと思います。ところがインターネットの登場によって、現在は1億(世界なら80億)総表現者時代に。すべての人に著作権の知識や認識が求められるようになってしまいました。
著作権というのは非常に難しい概念で、私も基本を理解するまでに10年くらいかかりました。新人に教えるにしても、手を変え品を変え、さまざまな事例を体験させながら、数年かけてようやっと理解してもらえるような代物なのです。
編集部に入ってきたばかりの新人が、記事中の写真すべてをネットでコピった写真で構成していることに校了間際の水際で気づき、深夜にあらゆる人に電話をかけまくって総動員状態で作り替えたりしたこともありました。当の新人にはもちろんキツイお灸をすえましたが、最初は「えっ、ネットからとってきちゃダメなんですか?」と真顔で言ってました。こいつが人一倍ダメだったという可能性もありますが、出版社に入ってくる人でも最初はこんなもんです。
こういう体験があるので、私自身はインターネット上での盗用には比較的寛容なほうだと自認しています。だって1億(もしくは80億)人に著作権のこの難しいルールを守らせるなんて無理だから。大きな問題が生じないかぎりは黙認でいいと思っているし、実際そうしてきたものもたくさんあります。
そもそも、現行の著作権法は時代に合っていないのです。基本的に紙・フィルム時代の表現を想定した内容になっており、これだけ多くの人が毎日大量の発信をし、表現の手段も多岐にわたり、しかもコピーが圧倒的に簡単になった時代にはまったく対応できていないのです。現代のインターネット表現において混乱や矛盾が生じまくってしまうのは当然のこと。
とはいえ、無法状態でいいと思っているわけではなく、個人的には以下のような基準を設け、ここに抵触するものにはクレームを入れるようにしています。
1)表現そのものよりも、明らかに金儲けが目的であるもの
2)著作者や、著作物に関係する人の尊厳を傷つけるもの
3)コピー作品が原作より影響力をもってしまう場合
今回の動画は2に抵触しました。1にも該当する可能性はありますが、そこは実情がわからないので不問。
ところで著作権について話をし始めると、どうしても理屈っぽくなってしまいがちです。「~をしてはいけない」という話ばかりで、「じゃあ、どうすればいいのよ!」という気持ちにもなります。そこで、いちばん重要なポイントをひとつだけあげておきます。
他人が作った表現物を使うときは、作者の許可をとる
これです。
これをやりさえすれば、トラブルを起こしてしまうことはほぼありません。
もちろん手間がかかりますよ。使用許可をくれない人だっているかもしれない。でもそこを怠ると、後々、思わぬトラブルに巻き込まれることがあるってことです。
個人的には、こんな面倒なことをしなくても、もっと気軽にコピー利用ができる新しい時代のルールや法律ができてほしいなと思っています。でも現状そうはなっていないので、最低限のルールは守らないといけない。ましてやプロであるなら(=金をとっているなら)、最低限では全然ダメで、最大限守らないとね。
【おまけ情報】
ここで激しくオススメの本を紹介しておきます。著作権の本を何冊読んでも一向に理解できなかった諸々の事柄が、この本を読んで私はすべて一掃されました。
著作権の本って、「著作権とは、財産権、人格権、隣接権から構成されており~」なんて説明から始まるものが多いのですが、この本はまったく違います。「アンディ・ウォーホールのキャンベルスープの絵は権利侵害に当たるのか」とか「マッド・アマノのコラージュは著作権違反に当たるのか」など、実際に問題になった実例をもとに、著作権なるものの勘所をじつにわかりやすく面白く解説してくれています。
なにより私が目を開かされたのは、著作権の「真の目的」。著作権というと、著作者の権利を守ることばかりが注目されますが、法律の真の目的はそこではなく、創作行為をより活発にすることにあるのだというのです。パクられ放題の世の中だと、バカバカしくなって創作などする人がいなくなってしまうので、そうならないために著作者の権利を守る。順番が違うのです。
この根っこを理解させてくれるところが、この本の最大の価値かなと思います。ここさえわかっていれば、あらゆる裁判の判例もなぜそういう判断になるのか概ね理解できるようになるし、自分の身の回りの事例もこの根っこから延長して判断できるように私はなりました。
私はこの旧版を持っていて、編集部の新人に著作権について教えるとき、まずはこれを読めといつも推薦していたのですが、今本棚を探したら見つからない。だれかに貸したまま借りパクになっていると思われます。
とにかく、ここまで読んできて、著作権に興味をもった人には、この本を読むことを超絶オススメします!
2022年6月9日木曜日
山のテント指定地はだれが指定しているのか
山に行くと、多くの人気山域ではテントを張る場所が決められていて、そこは「テント指定地」などと呼ばれています。
それはだれが「指定」しているのか?
山小屋でしょうと考える人が多いかもしれないが、違います。山小屋は指定地の管理・運営を委託されているだけで、指定の主体ではないのです。
ではだれが?
これがよくわからないのです。25年も山岳メディアに携わっていながら、ここについては私も詳しいことをほとんど知らない。それは私だけではなくて、山と溪谷にしろ岳人にしろPEAKSにしろ日本山岳・スポーツクライミング協会にしろ日本山岳ガイド協会にしろ、テント指定地の全貌を把握している人っていないんじゃないだろうか。
なぜ知らないのかというと、知る必要がなかったから。テント指定地というのは、多くの場合、山小屋の付随業務的にゆるやかに管理されてきたし、利用料も1人500円程度と安いもの。そこに義務や権利を意識させるようなものではなかったからです。
ところが最近はそれも変わってきました。コロナのせいで利用料は急騰。1人2000円なんてところも現れています。さらにはSNSの影響。「闇テン」なんて言葉が登場したように、指定地に張らないヤツは登山者失格という空気も醸成されてきました。
となると、そもそもの指定を行なっている責任主体はだれなんだ、という疑問が生じてくるのも必然。私は生じました。
そこで調べてみましたが、仕事の片手間にちょっと調べてみただけではまったくわからん! 全国の指定地一覧表などがあるわけではなく、指定の主体も事業執行の主体もわからない。断片的な情報が集まってくるだけで、全貌がわからないのだ。
どうもこれは登山道と同じで、慣習と縦割り行政と無関心が複雑にからみ合った世界で、そんな簡単にわかるものではなさそうだ。
ということで、断片的な情報をここに溜めていくことで、気長に調べていくことにしました。新たなことがわかり次第ここに載せていく更新型の記事にするので、なにかご存知の方はぜひお知らせください。下のコメント欄でもいいですし、ここでもかまいません。
【6月11日追記】
どうも以下のようなことなのではないか……というところまで考察が進んできました。合ってるかどうかはまだわかりません。
1)テント場ができる(戦前)
2)林野庁が事後承認(戦前~戦後)
3)環境庁ができてそちらに指定権限移管(1970年代以降)
4)以降も実質的業務は土地所有者の林野庁が所管
5)国有林外に作られたテント場の管理状況は場所によってまちまち
■日本の国立公園(環境省)
各公園のページに「公園計画書」という資料があり、野営場についての記載があることが多い
■中部山岳国立公園(北アルプス)の公園計画書(PDF/環境省)
4ページと6ページ、および104ページ以降に野営場の一覧あり
■中央アルプス国定公園の公園計画書案(PDF/環境省)
50ページ以降に野営場の一覧あり
■林野庁のコメント
森山が公式ホームページの問合せコーナーから質問したところ、以下のような回答でした。
「南アルプス、北アルプスなどの国立公園、国定公園に指定されている場所では、自然公園法を所管する環境省の所管となります。その他の場所でのキャンプ場につきましては、所有者(地方自治体、個人など)あるいは管理者が設置しているものと思われます。国有林では林野庁がキャンプ場を設置し、管理、整備を行っています。」
膨大な数のPDFがリンクされており、見るのはめちゃくちゃ大変
■北アルプスのある山小屋
テント場についての窓口は林野庁であると(森山が)聞いたことがあります
■関東近郊のある山小屋
自然公園法にはこれまでテント場の指定という条項がなく、テント場は慣例によって運営管理されていたが、近々、なんらかのかたちで明文化する等の議論が予定されているとのこと。
テント場が国有林である場合、管理者が林野庁から借りるという形になっているはず https://t.co/spGabnpVmz pic.twitter.com/LpSKRXyRYh
— 小尾和男@Kindleから山岳遭難防止の本を出してます (@DqDHHvvZzmgOa7h) June 10, 2022