2015年8月9日日曜日

アルピニズムと死




わたくしのアイドルであり大先生、山野井泰史さんの最近刊、いまごろ読了。


内容的には前著『垂直の記憶』のほうが読み応えがあったのだけど、
それ以前に、
「です・ます」調と「だ・である」調が混在していたり、
タイトルと内容がイマイチ合っていなかったり、
編集上の問題点が気になったな。
意図的なものなんだろうか。
もうちょっとていねいに編集したら読み応えは上がったような気がする。


いちばん印象に残ったフレーズはこれ。

次に展開される風景にいつも期待感を持っているクライマーでありたい。山が次々に出題するパズルを素早く解決できるクライマーでありたい。

山登りの醍醐味って私もこれだと思うんですよ。


昔、『山と溪谷』の記事で、同じような意味合いのこと書いたことがあります。
「ここから北鎌尾根はさまざまな課題を出してきた。それに正解すれば次へのルートが開かれ、間違えば行き詰まってやり直しだ」……みたいなこと。
引用したかったのだけど、当時のヤマケイは手元にほとんど残しておらず、確認ができない(残していなかったこと後悔してます)。


山登りはパズル。
そこにいちばんの面白みを自分は感じているので、
大先生も同じようなこと考えていてうれしくなったのでした。



ちなみにこの本に出てくる西上州一本岩という岩塔。
これにトライした「4人のクライマー」のうちひとりは私です。
「4人の優秀なクライマー」と書かれていますがそれは間違いで、
4人の中では私がダントツでヘボでした。




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