2016年3月2日水曜日

ウェブ記事について思ったこと

軽量・快適・機能的。多彩な顔ぶれのMILLET(ミレー)新作ライトウェイト・バックパックから目が離せない


ボケーッとネットサーフをしていてなんとなく目にとまったこの記事。「なんかまた宣伝用の中身がスカスカな記事なんだろうな」と思っていたらさにあらず。いい記事でした。


ミレーの30リットルクラスのザック3種類を紹介しており、それぞれの違いをていねいに解説しているのです。言葉をつくし、写真もちゃんと撮り、最終的にそれぞれに合った用途も提示してくれています。


これを読んで真っ先に頭に浮かんだのは「うらやましい」ということ。ひとつの道具にこれだけの文章量を尽くして説明できる場は雑誌にはほとんどないのです。通常、雑誌で道具を解説するときに確保できる文章量は、これの10分の1くらいでしょうか。


だから雑誌の登山ライターは、そのかぎられた字数のなかにできるだけの情報を工夫して入れ込もうとするのです。でもやっぱり量を尽くさないと表現できないことは間違いなくあって、その点、必要と思えばいくらでも(といってもある程度の上限はあろうけど)書けるウェブ記事はいいなあと。


とくにこの記事みたいに、似たような道具の違いを表現するには、これくらいの情報量はやっぱり必要だと思うのです。これだけ言いたいことを思う存分書き切れる量があったら気分いいだろうなあ。


そしてエラそうな言い方になってしまいますが、この記事を書いている人の説明は的確だと思いました。おそらくはミレーから提供を受けているPR記事なんだと思うのですが(ちがったらすみません)、宣伝ありきの内容ではなく、ちゃんと役に立つ記事になっています。書いているのがザックをよくわかっている人なんだと思われます(このサイトの内情も書いている人も全然知りませんが)。


ふたつ苦言を呈すると、


ひとつはタイトル。「目が離せない」というのはちょっと安っぽい……。いや、本当に「目が離せない」と思ったんなら、迷わず使えばいいと思うんです。ただその場合は、目が離せなくて興奮している熱が本文にも乗り移っているはず。この記事からはそういう熱は感じなかったので、その場合は別の言葉を探したほうがよかったのでは。中身も安っぽい記事だったらマッチしているんですが、よくできた記事だけにもったいないと思いました。


もうひとつは本文ラスト。

「ただ、メリット・デメリットというのも人によっては逆転しうる可能性もあり、あくまでもひとつの目安として、最後には必ず実際に自分で背負った感覚を大事にしてくださいね」

惜しい! 惜しいよ! 

これありがちな締め方なんだけど、いいこと書いてきながら最後がこれだと、ぶち壊しになってしまうと思うんですよ。「いろいろ書いてきましたが、結局は個々人の感覚なんで……」と言われると、「じゃあ、これまで読んできたのはなんだったの?」という感覚に読者はとらわれてしまうんです。ここは自分の意見を言い切って終わってほしかったな。


なんかえらそうですみません!





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