2020年11月21日土曜日

山梨県の統計が語る登山届の現在

 

遭難者の登山届提出の割合が少ないのは「お忍び」登山が原因、では無さそう - 豊後ピートのブログ


山梨県でこの夏、登山届の提出割合が低かったのは、コロナ禍中で後ろめたさがあったからでは……と報じる読売新聞の記事に対して、「それは違うんじゃないか」と分析した記事。


富士山や南アルプスに登れなかったから、登山者がほかの低山に向かい、その結果、登山届の割合が低くなったのではないかというのが、ブログ記事の結論。私もブログ主の結論を支持します。


ところでこの記事で初めて知ったんですが、山梨県では、登山届がどのように提出されているのか統計を公表しています。




2017年以降の数字しかわかりませんが、これを見ていると、いろいろ興味深い事実が浮かび上がってきました。


・今年3月まではコロナの影響はほとんどなし
・4月から登山者が急激に減り、ピークの5月は例年の10分の1以下
・8月から登山者数はかなり復活してきているけれど、それでも例年の5~6割
・登山届提出の中心手段はコンパス(4割)と登山口ポスト(5割)
・冬はコンパスから提出の割合が顕著に増える
・登山届提出数は増加傾向にあるようだけど、データが少ないのではっきりとはわからない
・郵便、ファクスで登山届を出す人はまだそこそこいる


これは山梨県だけの統計なので、全国的にいえる話ではないかもしれないけど、コロナの影響なんかはかなり体感に近い感じがする。あと、コンパス利用、思ったより多いんだなというのが個人的感想。


2020年11月8日日曜日

よど号は終わってる

 めずらしく登山と関係ないネタ。



私の祖父は50年前のハイジャック事件「よど号」の乗客だった。私はそのときまだ2歳半くらいだったのだが、無事帰還を祝って親戚が集まったのはうっすら記憶に残っている。私の人生でもっとも古い記憶がたぶんこれ。


本来、私の年齢ではよど号事件を覚えている人はほとんどいないはずなのだが、そういう特殊事情により、私は例外的によど号事件に関心があった。



昨日、そのよど号をテーマにしたトークイベントが開かれた。


北朝鮮にいるハイジャック犯も電話出演するという。これは見てみたいと思って、ツイキャスチケットを購入した。





見終わった感想は

最悪

のひと言だった。



まず、トークイベントとしてグダグダである。登壇者が言いたいことを長々演説するだけで、議論になっていない。司会もう少し仕事しろというところだ(2部は多少マシだった)。


次に、よど号の話がほとんど出てこない。イベントの紹介文にはこうある。


"半世紀もの間、彼らは何をし、何を考えたのか。関係者、識者、そしてピョンヤンからの彼らの電話も受けて、トークイベントを展開します。"


だが実際には、トランプとバイデンがどうのとか、菅政権がどうしたとかの話が大半で、よど号事件の話が深まることはまったくなかった。ハイジャック犯本人も電話で出演したが、意味不明のことを延々がなるのみで、完全に終わっている。みんなよど号事件になんかもう関心はないのだろう。



結局のところ、

「よど号50周年を肴に、好きな政治ネタで盛り上がろう」

という、内輪のしょうもないイベントであった。



1200円返してくれ。